映画

映画のハードルは高い。何が、という話になるけど、それはいろいろ高い。本数、評論、知識、「好きな映画は?」質問、デート手段として、映画鑑賞の値段、などなど。先日、Filmarksというアプリを始めた。観た映画や、観たい映画を保存することができる。子供の頃に観た「ミュウツーの逆襲」まで、つぶさに登録していったが、200本に満たなかった。友人の2分の1以下だ。

 

私は自称映画嫌いだ。それはもっぱら、身体的体験を伴わないことに起因する。映画館(家のPCでもそうだが)では、椅子に座っていなければ観られない。いみじくも「ルドヴィコ療法」ではないが、スクリーンと私の間に厳しい主従関係が貫かれているような気がしてしまう。イヤ結構、マジに辛くないですかコレ。それでもfilmarksによると、映画に200×2時間は消費していることがわかる。「好きな映画もある」くらいに方針転換をしないと、自分を粉飾していることになってしまう。

 

「好きな映画」の条件を、filmarksとにらめっこしながら考えてみた。

①「汗」

原子力戦争」の原田芳雄、「蘇える金狼」の松田優作など。バリバリのカッターシャツが、汗でベトベトと肉にへばり付いているのが、いい。

②誰のためでもない

ポンヌフの恋人」「マイ・プライベート・アイダホ」など。猥雑さ・共感を全く求めない感じ。世界観だけが転がっている感じ。放課後の校庭に転がっているボールを、力いっぱいあさっての方向に、ぽーんと蹴り出す、誰も見ていないのに。そんな感じの映画。

③「ヒューマンSF」

要はハルマゲドンである。「宇宙の彼方にぶっ飛ばされて、危険な仕事を任され、一生家族の元に帰れない」的な話を観るとオイオイ泣いてしまう。「インターステラー」は、劇場で私より泣いている人は居なかった、と思う。

 

と無理やり挙げた三つの条件。みんなはどういう基準で、映画を観るんだろう?