渋谷
渋谷
糸井重里は死んだ だがこの街は生き残った
野獣のうえにビルを建てて 圧倒 圧倒
新聞記者の勘は正しかったんだ
共感は罪だよ わかりますって次言ったら100円な
僕らは遊んでるようで 実は磨き合ってるんだ
ひとつ坂をのぼり ため息をついて
「冬が好きだと 言った貴方が どうして夏の 終わりを悼むの」
そうして この街は小さく妊娠した
僕は黄色い顔したダスティン・ホフマンだ 新しい虫だ
だからほんとうは僕だって
墓地に停まるピンクのキャディラックのなかで
君とパイナップルサンドを食べたかったのだけれど
東急を殺してほしい 恥骨を隠して欲しい